茅ケ崎市・赤羽根「今日の生き物記録」1371 2024.4.23
タンポポ綿毛
タンポポの黄色い花は、やがて白い綿毛に変わる。
誰もが一度は飛ばして遊んだことのあるタンポポの種だが、遠くまで飛んでいくのを追跡することはまれで、いつのまにかどこかに着地してしまった経験をお持ちの方もあることだろう。
長時間にわたって飛び続ける仕組みは、エディンバラ大学(英国)の研究者がレーザー光を使った実験の結果、タンポポの種の冠毛の周囲を流れる空気が、ある種の独特な渦を形成することを示した「渦」にあることをつきとめた。
冠毛を通じて上向きに流れる空気は渦の周辺を流れるが、渦の端で毛と接触するところでは、摩擦によって渦の内部の空気が継続的に回転するようなしくみになっており、低気圧性の渦になる。
この渦は気圧の低いところへ移動しようとするために、タンポポの冠毛を上方に吸い上げているというしくみである。このようにしてタンポポの種は空気中に安定して浮いていられるという理屈だ。