茅ケ崎市・赤羽根「今日の生き物記録」1192 2023.10.12
ヤダケ
タケ(竹)と付いているが、成長しても皮が桿を包んでいるため笹に分類される。
種名は矢の材料となることから由来している。ヤダケが矢に適するのは、材質の硬さはもちろんのこと、葉(枝)が上部にしかできないこと、芽溝と呼ばれる棹の窪みが浅くて太さが一定であることによる。
ヤダケ属のササで、シノダケと呼ばれるものの一つ。棹の節が低く、節間が長いのが特徴。「矢竹」の名前のどおり、かつては矢柄(矢の棒の部分)に、現代では釣竿や庭木として使われる。
ヤダケは成長してもタケノコの皮が落ちないため、タケではなくササに分類され、普通は食用にしない。