茅ケ崎市・赤羽根「今日の生き物記録」1141 2023.8.14
褐色型シモフリスズメの幼虫
林縁をよぎろうとしていたスズメガの幼虫を目撃した。調べたら、シモフリスズメの褐色型幼虫で初見であった。
褐色型は頭部に淡色条の内側に太い黒褐条がある。胴部の地色は帯黄緑色で、斜条は大部分黄白色を帯び、各所に紫褐色の斑紋を散らした状態になっている。
ゴマ、クサギ、ハマゴウ、ムラサキシキブ、キリ、モクセイ、ネズミモチ、イボタノキ、ハシドイ、ヒイラギ、オリーブ、オオバイ、シソ、ノウゼンカズラ、ガマズミなどを食べることが報告されている。
辞書には、イモムシとケムシの違いが次のように記載されている。
イモムシ:『チョウやガの幼虫のうち、体表の刺毛が顕著で無いもの』チョウやガの幼虫で毛の目立たないものがイモムシ。
ケムシ:『チョウやガなどの鱗翅目の昆虫の幼虫で、体が長毛におおわれているものの俗称』。
2つを合わせると「鱗翅目の幼虫で毛の長いものがケムシ、それ以外がイモムシ」ということになる。イモムシとケムシの違いは、長い毛の有無にあるが、たくさんの幼虫を調べると、きっぱりと分けられないケースが出てくる。
『イモムシの教科書』(安田守)を読んでいたら、「鱗翅目の幼虫は全部ひっくるめてイモムシと呼ぶ」ことにして展開していた。面白い。