茅ケ崎市・赤羽根「今日の生き物記録」1047 2023.5.11
アカボシゴマダラ 春型 現れる
林縁で見慣れぬチョウを見かけた。白色の翅の中に少し黒い筋がある大型のチョウ。
小島弘昭氏からアカボシゴマダラの「春型」と教えていただいた。
これまで当地において観察していたアカボシゴマダラは、後翅後部に赤い斑紋の夏型成虫であり、春型の個体を今回初めて記録した。
国立環境研究所の侵入生物データベースによると、アカボシゴマダラは“放蝶ゲリラ”による人為的な放蝶により中国大陸から移入されたと考えられている。20世紀末に神奈川県で大陸産のものが放蝶され、広がったといわれている。2010年以降、関東一帯に広がり、現在はさらに分布を広げてやっかいなチョウのひとつに数えられている。
当地においては、繁殖および定着しているものと考えられ、毎年記録している。