茅ケ崎市・赤羽根「今日の生き物記録」1039 2023.5.3
ノイバラ
沖縄を除く日本各地の山野、川岸、空き地に見られる野生のバラで、「ノバラ」として親しまれるものの代表種。漢名は「野薔薇」で、日本のほか朝鮮半島や中国にも自生が見られる。
野に咲くイバラでノイバラと名付けられたが、「イバラ(荊)」は棘のある植物の総称であり、本種に限らない。
バラの園芸品種は世界に約3万種あるが、本種はテリハノイバラやハマナスと並ぶ重要な原種であり、万葉の時代から歌に詠まれる。バラとしては地味だが、世界中のバラの品種改良に多大な貢献を果たしている。
ノイバラの開花は5~6月で、枝先に白い花が円錐状に並んで咲く。花の直径は2~3センチで芳香は強く、香水にも使われる。花弁は5枚あり、その先端はくぼむ。