茅ケ崎市・赤羽根「今日の生き物記録」1038 2023.5.2
キリの花 初見
林縁でキリが開花しているのを目撃した。淡い紫色の花がブドウの房のように集まって咲いていた。花の様子が荘厳であることや、紫が高貴な色とされたことから、かつては宮廷の庭園や貴族の屋敷に植栽され、紋様や紋所のモチーフとしても使われた。
これまで気づかなかったのは、花が高い場所に咲くため、間近で鑑賞するのはやや難しかったことにあるのかもしれない。
花は釣鐘型で先端は五つに裂け、外側は短い軟毛に覆われる。雌雄同株で花には雄しべと雌しべがあるが、4本ある雄しべのうち2本は長く、花冠の外側へ突き出す。花の裏側にある萼は褐色でこれにも軟毛を生じる。