茅ケ崎市・赤羽根「今日の生き物記録」1012 2023.4.6
カラスの捕食
通りがかりに、民家雨戸の戸袋に1羽のカラスが何かを求めて羽ばたいているのを目撃した。しばらくの間、その様子を観察していると、嘴を戸袋の奥に入れて何かをつまみだそうとしていた。どうやらスズメらしき雛?を口にくわえて地面に降りた。
いったん飛び去った後に、再び同じ雨戸の戸袋に現れ、先ほどと同じように嘴で奥の方を探っていた。今度は、大きな成鳥でも捕まえたらしい。
その一部始終をカメラに収めた。口にくわえた個体はスズメの成鳥というよりもネズミのように見えた。ネット情報を調べていたら、戸袋に営巣する野鳥のひとつにムクドリが挙げられていた。ムクドリの成鳥かもしれない。
このような場面はめったに観察・記録できない。いずれにしても、貴重な機会に遭遇した。
こうして私たちが知らない間に、捕食―被食の連鎖が当地の生態系の一環を保っているのだろう。このような場面を学校教材として活用していただけたらと考えている。
襲撃された野鳥は、営巣・子育て中にカラスに襲われるとは予期していなかったことだろう。営巣場所が屋根の隙間ではなく、今回のような雨戸の戸袋であったのも発見であった。一方、カラスにとっては、おそらく動物タンパク質を必要にしていたに違いない時期に、願ってもない餌にありつけたのだろう。自然界の食うー食われる関係を教えてくれた。