茅ケ崎市・赤羽根「今日の生き物記録」1011 2023.4.5
トキワマンサク
散歩道にトキワマンサク。花は細いリボンのような4枚の花弁があり、春の開花期には枝先に集まるように咲くため株全体が花に覆われ、遠くからでもその美しさが楽しめる。
糸状の細い花びらの集合体が花となっている一風変わった見た目をしている。濃いピンクの花を咲かせるベニバナトキワマンサクは、トキワマンサクの変種と言われている。
名前は常緑のマンサクという意味で、属名のロロペラルムはギリシア語のロロン(革ひも)とペタロン(花びら)からなり、花びらの形に由来 する。
来歴を調べていたら、トキワマンサクは海外から偶然持ち込まれて発見され、後に国内での分布も確認されたというおもしろい経歴がある。国内で発見されたのは、中国から輸入されたランの鉢についていた苗。それが開花して、1905年にトキワマンサクの名前が付けられた。当時は中国特産の樹木とされていたが、1931年に伊勢神宮で発見され、のちに各地域でも確認されるようになったようだ。