茅ケ崎市・赤羽根「今日の生き物記録」981 2023.3.6
ハルノノゲシ
ノゲシは世界至る所に帰化している植物であり、原産地はヨーロッパであると考えられている。ムギなどの畑作の伝来とともに渡来した史前帰化植物の1つであり、当地では道端に生育している。秋に芽生え、ロゼットで越冬し、春から夏にかけて茎をもたげて花を付ける。
和名のノゲシはケシの葉に似ていることによっており、春に開花することからアキノノゲシに対してハルノノゲシともよばれる。茎や葉を傷つけると乳液が出る。
茎は羽状に切れ込んで、長さ15〜25cm、幅5〜8cm、基部の葉は両側が先のとがった三角状に張りだして、茎を抱くことで、タンポポと区別できる。頭花は黄色で直径約2cm。
小さな舌状花の集まりで一つの黄色花に見える点ではタンポポと同様となる。複数の頭花が1本の茎から分かれてついていて、直径約2cmの集合花を一つずつつける点でも区別できる。