茅ケ崎市・赤羽根「今日の生き物記録」956 2023.2.6
ムクドリの採餌と飛翔
ムクドリは,スズメ目ムクドリ科の体長約24cm,体重約86gのスズメより1回り大きい灰黒色の小鳥である。くちばしと足は橙黄色で,飛ぶと上尾筒の白色が目立つ。芝生や畑の上で,歩きながら昆虫類などをとったり,雑木林で木の実をとったりする。
約20年前のムクドリの冬季塒には大規模塒と小規模塒の両者が存在することが示された(山階鳥研報, 2004)が、近年の集団ねぐらは2ha以上の大規模緑地から200m-300m程度の範囲に存在し、実際に就塒前にそうした大規模緑地を利用していることが明らかにされている。
集団ねぐらは、開放的な場所の木立か、駅前など高層建築物に囲まれた場所のいずれかに存在する傾向がみられた(山内ら,東京都区部におけるムクドリの集団ねぐらと周辺土地利用の関係. 都市計画報告集, 14 巻 (2015) 4 号)。
これらのことを考えると、集団ねぐらの一群が採餌のため当地の畑にやってくるのかもしれないと考えた。当地のムクドリは、午前中に集団で観察することができ、畑で採餌してから飛び立っていく。ムクドリの行動ルートになっているのかもしれない。