茅ケ崎市・赤羽根「今日の生き物記録」953 2023.2.3
ツバキ
林縁のヤブツバキが見ごろだ。常緑の小高木で照葉樹林の代表的な種である。葉の表面にはクチクラが発達しており、光沢がある。枝先に赤色の花が1個ずつ付く。下向きに咲くため、葉の陰になりやすい。
花弁は5枚で見るからに厚い。雄しべは多数あり、下半部が合着して筒状になる。基部は花弁と合着しているため、花弁は散らず、花全体が一緒に落花する。
早春の、まだ虫が少ない季節に咲くツバキは、メジロ、ヒヨドリなどの鳥が花粉を運ぶ。鳥たちがこの筒の中に顔を突っ込んで、蜜を吸う場面に出会うことがある。