茅ケ崎市・赤羽根「今日の生き物記録」944 2023.1.18
クリハラリス あらわれる
散歩道に、久しぶりにクリハラリスがあらわれた。クリハラリスは、全国各地で繁殖し続けている特定外来生物である。ニホンリスよりも一回り大きく、足や耳が短く、褐色のおなかが特徴。樹木の種子や果実、花、葉、芽、樹皮などを食べるほか、昆虫やカタツムリ、その他小動物、鳥の卵などを捕食するといわれる。
クリハラリスにとって日本は温暖な気候であり、餌が豊富、天敵である猛禽類やヘビ類が少ない住みやすい場所である。そのため個体数が増え、生態系に影響を及ぼす危険や農作物への被害が拡大している。
散歩道では、林縁を移動するクリハラリスによる柑橘類の食痕が多く見られるようになった。当地に生息するクリハラリスにとっては、餌の供給源としての柑橘類が冬の時期の栄養補給として重要な役割を持っているのかもしれない。