茅ケ崎市・赤羽根「今日の生き物記録」856 2022.10.22
トウネズミモチの実
東京世田谷で過ごした少年時代にトウネズミモチの実を採取して家に持ち帰り、何故かマッチ箱に入れていた思い出がある。
中国中部及び西部を原産とするモクセイ科の常緑樹。関東地方以西に分布する在来のネズミモチと区別するため、中国を意味する「唐(とう)」を冠してトウネズミモチと呼ばれる。
トウネズミモチはネズミモチより葉や果実が大きい。トウネズミモチが日本へ渡来したのは明治初期だが、実生や挿し木によって容易に増えるため、現在はネズミモチよりも目にする機会が多くなった。あまりに繁殖力が高いため、現在では要注意外来生物リスト(環境省)に挙げられている。
葉は卵状の長楕円形で長さは5~10センチほど。表面は濃緑色で光沢があり、裏面は淡い緑色。縁にギザギザはなく、ネズミモチに比べると先端が細く伸びる。
トウネズミモチの思い出は尽きない。