茅ケ崎市・赤羽根「今日の生き物記録」846 シンジュサン幼虫

茅ケ崎市・赤羽根「今日の生き物記録」846 2022.1012

シンジュサン幼虫

 林道上を歩行しているガの幼虫と出会った。体色は淡黄色-淡青緑色で、黒点が散らばる。

 各節に、先端に刺毛をもつ肉質突起を持つ。体の特徴から、シンジュサンの終齢幼虫と思われた。シンジュサンは、樹上で葉を綴って繭になることで知られているが、おそらく、木の幹にいたに違いない本個体の幼虫が木から降りて、蛹になる場所を探している可能性が高いと考えられた。

調べていると幼虫は、クロガネモチのほかニワウルシ(シンジュ)、ナンキンハゼ、クスノキなどを加害するようだ。シンジュサンは、シンジュ(神樹、中国原産のニワウルシの別名)の樹の葉を食べるので、神樹蚕という名前になったそうだ。

 

 初見の貴重な観察機会となった。