茅ケ崎市・赤羽根「今日の生き物記録」782 2022.8.7
ランタナにオオハナアブ
ここ数年、道端で見かけるようになったランタナ。クマツヅラ科の植物。花茎の先に多数集合花をつけ球状に咲いていた。園芸種として花壇などにも植栽されている。草本ではなく常緑の低木。観察したランタナの花色は、中央が黄、周辺が桃。花の中心は橙で鮮やかな色であった。熱帯アメリカの原産で、江戸時代の末期にはすでに渡来していたようだ。
このランタナにオオハナアブが留まっているのを偶然にも見かけた。オオハナアブの大きさは約15mm前後、ハチのようにも見えるがハエやカの仲間で、成虫は花などに集まり蜜を探していた。非常に丸っこい体形が印象的なハナアブである。黒色で、腹部の太い赤黄色の帯が目立つアブ。頭部は大きくて半球状になっている。大きな複眼には迷路のような模様があり、頭部の複眼の間には3つの赤い単眼がある。複眼が互いに接しているのが♂で、離れているのが♀であるが、写真だけでは判別が難しい。