茅ケ崎市・赤羽根「今日の生き物記録」761 2022.7.17
ユーコミス(パイナップルリリー)
ユーコミスは南アフリカ原産の球根草花で、庭に植栽されているのを見かけることがある。夏になると、太い花茎を伸ばし、その頂部に星形の小さな花を多数つけ、先端に葉を茂らせる。その姿がパイナップルに似ることから、パイナップルリリーの別名がある。ユーコミス品種は複数あり、背丈の高いものは80cmくらいのものから矮性種まであり、形状や花の色も多様だ。下葉も大きくて目立つ。
分布域は、南アフリカ共和国を中心に、ボツワナ、レソト、ジンバブエ、スワジランドなどにあり、森林や草原、川の畔や湿地など、乾燥しすぎない場所に自生している。
日本には明治末期に渡来。太い花茎を真っ直ぐに伸ばし、花序に多数の花を咲かせます。花茎は最大60㎝になり、花序は10~20㎝の長さになる。
花は径2㎝前後の6弁花で、星形に開く。花序の頂部には特徴的な苞葉が放射状に付き、パイナップルのような姿になる。
初夏に株元から花茎を立ち上げ、小さな花は下から開花していく。花の頂点の部分は「苞葉(ほうよう)」と呼ばれる葉。