茅ケ崎市・赤羽根「今日の生き物記録」754 2022.7.10
ボタンクサギ
林縁の日陰で、今年もボタンクサギの花が開花している様子を観察した。花はピンク色で、とてもきれいだ。花びらは、開花時は幅広で、次第に外側にめくれ幅細になっていく過程が観察できる。
中国中南部を原産とするクマツヅラ科の落葉低木。半球状の花を牡丹に見立て、葉に臭気があることからボタンクサギと命名された。日陰に強いため、観賞用として高木の下や建物の北側に植栽される。枝先に小花が直径10~15cmの半球状に集まって咲いている。小花は細い筒型で先が五つに裂け、四つある雄しべが花の外に突き出る。
花色は紅色~紫色で、白い花を咲かせるクサギとの対比において本種をベニバナクサギと呼ぶこともある。近年は中国名「臭牡丹」に倣ってボタンクサギと呼ぶのが一般的になっている。