茅ケ崎市・赤羽根「今日の生き物記録」749 ツバメエダシャク

茅ケ崎市・赤羽根「今日の生き物記録」749 2022.75

ツバメエダシャク

林縁でツバメエダシャクを観察した。翅を大きく拡げて静止しており、生きた標本を見ているようだった。リアルなものがすべてと心得ているので、採集して標本にすることはせず、目に焼き付け、さらにカメラに記録を残すようにしている。

大学授業(座学・実験観察含む)において、ZOOMと対面授業では、学生がリアルを感じるのは、対面授業の方である。学生は、臨場感が違うと述べていた。これは、経験(他人が行うことを見聞きするだけの学習)と体験(自らのからだを通して、自ら学ぶことができる学習)の違いといっても良いのではないか。これまでの授業で、「視聴覚教材は現実を乗り越えることができるか」についてレポート課題に出したことがある。やはり、「リアルなものに勝るものはない」という意見が多かった。人間は、限られたこと(もの)しか体験できないので、それを補うのが「経験」であるように私は思う。読書も「経験」の一つと考えている。

 

ウスキツバメエダシャクとコガタツバメエダシャクはよく似ているので、区別が難しいが、後肢にある尾状突起の長短および基部の赤褐色の紋の特徴から、本個体はコガタツバメエダシャクと思われた。