茅ケ崎市・赤羽根「今日の生き物記録」704 2022.5.20
テッセン(クレマチス)
垣根越しにテッセンを観察した。
原種は300種類存在し、日本では「カザグルマ」「ハンショウヅル」「センニンソウ」などがある。クレマチスの花びらに見える部分は「ガク」であり、花びらがない変わった花で、四季咲き、一季咲きのものがある。品種によって開花時期も異なり、秋冬に咲くものもある。
クレマチスの咲き方は、大きく分けると新しい枝に花が咲く新枝咲き、新しい枝にも古い枝にも花が咲く新旧枝咲き、古い枝に花が咲く旧枝咲きの3つに分けられている。
花の色も元々は白ないし紫がかったものであったが、赤、ピンク、紅紫色、白、黄色など多彩な色が生まれている。 花の真ん中には雄しべがたくさんある。 紫色になっているのは雄しべの花糸という部分である。
属名の Clematis はギリシャ語の「clema(若枝)」の縮小形である。長い柔らかい枝でよじ登ることから名づけられた。 種小名の florida は「花の多い」という意味である。 日本へは寛文年間(1661-1673)に渡来。 日本原産のカザグルマの花弁状の萼片が8枚なのに対して、テッセンは6枚という違いがある。 蔓が鉄線のように強いと言うことが名の由来である。 この2品種とヨーロッパ原産の品種の交配によって、クレマチスと呼ばれる様々な園芸品種が作られている。