茅ケ崎市・赤羽根「今日の生き物記録」697 2022. 5.13
ルピナス
穂状の見事な花をつけるルピナスを見かけた。ルピナスは、天に向かってまっすぐに伸びていく姿から、「昇り藤」と呼ばれることもある。また、藤(ふじ)に似た花が上向きに咲くことから、「ノボリフジ(登り藤)」「サカサフジ(逆さ藤)」の別名もある。
ルピナスは、地中海沿岸地方と南北アメリカ、南アフリカ等に200種類以上が分布する、一年草または多年草。
古代ヨーロッパでは食用、薬用、飼料、石けんの材料として栽培されており、現代でも大豆アレルギー用の代用食品として利用されている。
日本には、明治時代に緑肥植物として導入され、園芸用に栽培されるようになったのは近代になってから。1911年にジョージ・ラッセルが品種改良を行い、その後に園芸種が生み出されていった。
ルピナスは、狼を意味するラテン語「lupus(ルーパス)」が語源となっている。これは、肥沃な土を破壊するほど土壌から栄養を吸い上げ、荒れ地でもたくましく育つ様子が狼の貪欲な様子と重なったためとされている。