茅ケ崎市・赤羽根「今日の生き物記録」675 ハハコグサ

茅ケ崎市・赤羽根「今日の生き物記録」675  2022. 421

ハハコグサ

道端に生育しているハハコグサを見かけるようになった。春の七草のひとつであり「御形:ごぎょう」として知られている。

ハハコグサは古くから日本で生育している植物であるが、縄文時代に稲や麦などと一緒に朝鮮半島経由で入ってきた史前帰化植物の一種。

ハハコグサの葉は、白い綿毛に覆われているため、全体的に白っぽく見える。葉の裏面も白っぽく見え、厚みがある。左右の葉が互い違いに生えている。

冬の時期はロゼット状で過ごしているため、茎が短い。春になると、茎をのばし、先端に花をつけるようになる。茎の先端に頭状花序でつぶつぶした細かい黄色い花を多数咲かせ、中央に筒状の両性花と周りに細い糸状の雌花がある。

名前の由来を調べていたら、「全体を覆う白い綿毛の様子を、母親が子を包みこむように見立てた」などの諸説があった。チチコグサとの違いも調べてみた。

 

最も見分けが付きやすいのが花の色。春になるとハハコグサは黄色い花、チチコグサは茶色い花を咲かせる。花の色が地味なので「チチコグサ」。誰が名づけたのだろうか。母は明るく!?て、父は暗い!?ということか。