赤羽根日誌 629 初めての冬尺蛾 一日一種の生き物記録

初めての冬尺蛾

林縁のクモの巣に、体長23㎝、白色の見慣れない蛾がいるのを目撃した。動かずにいたので、死後何日も経過しているものと見た。蛾の生態標本図鑑(今井初太郎, メイツ出版.2020)で調べると、ナカジマフユエダシャクに特徴がよく似ていた。

図鑑には、「晩秋に出現。関東地方にはウスオビフユエダシャクとの混生地もあるが、おおむね関東地方以西には本種、以北にはウスオビフユエダシャクが分布」と記載されていた。

念のため、蛾に詳しい岸田泰則氏に種の同定をお願いしたところ、「写真はナカジマフユエダシャクだと思います。出現期は11-12月ですので、蜘蛛の巣にかかって2か月以上たったものと思われます」の返事とコメントをいただいた。

 

当地において、ナカジマフユエダシャクが観察・記録できたのは、初めてであっただけに嬉しい気持ちになった。