赤羽根日誌 622 コウロコダイダイゴケとツブダイダイゴケ 一日一種の生き物記録

足元の地衣類を観察

 

 毎日散歩道を歩いていると、古いコンクリート塀や道路の縁石に、オレンジ色系の地衣類をよく見かける。気になったので、写真撮影しながら観察記録することになった。

「街なかの地衣類ハンドブック」(大村嘉人, 文一総合出版, 2016)を手元に見ながら同定した。調べると、コウロコダイダイゴケとツブダイダイゴケであることが判明した。

 

コウロコダイダイゴケの特徴は、地衣体が鱗状で基物に圧着し、コロニー周辺部の菌糸が黒色とならず、子器盤が橙黄色。ツブダイダイゴケは、ツブダイダイゴケに似ており、混生もするが、コロニーがやや白っぽく見えるので区別してみた。

 

地衣類のことを学校で教わった記憶は、ほとんどない。コケ類と地衣類は、混同されるが全く異なる生物群に属している。コケ類は緑色植物に、地衣類は菌類に分類されている。

 

今回、足元の地衣類を観察記録することを通して、新たな世界が広がった。