赤羽根日誌 598 コウサイタイ 一日一種の生き物記録

コウサイタイ(紅菜苔) 赤紫色の茎を食べる

長い間、気になっていた畑の野菜。黄色の花からアブラナ科の仲間に違いないと調べていたが、近くの住人から「オータム・ポエム」ではないでしょうかとの回答があり、調べてみると、菜花の仲間の「コウサイタイ」であることが判明した。

コウサイタイは中国揚子江中流地帯が原産と言われる二年草でホンツァイタイともよばれている。日本では1970年代頃から本格的な栽培が始まり、全国各地で栽培されてはいるが、その収穫量や栽培面積などの統計は不明。大規模に生産出荷しているところはあまりなく、一般のスーパーなどでは見かけることはない。

 和名は紅菜花(ベニナバナ)と呼ばれ、花芽を食べる「菜の花」と同じようにとう立ちした花芽とその若い茎や葉を食べるようだ。当地では自家消費用として利用されることを準人から教えていただいた。

菜の花に似ているが、菜の花より寒さに強く、寒い時期ほど、赤紫色が濃く鮮やかになる。紅菜苔には菜の花にはない赤紫の色素、アントシアニンが含まれていることが知られている。草丈5060cmほどになり、葉は緑色だが茎から葉柄、葉脈にかけて紅紫色をしている。