クロネコ 体色と行動
枯れ野原で、何かを待ち伏せしていたクロネコを見かけ、思わずカメラを向けた。
今回目撃したクロネコは、イエネコかノネコかの区別は難しかったが、精悍そのもので野性味を感じた。当地において、クロネコを目撃することは数少ないので貴重な記録になった。
現在、世界に35種以上いる野生ネコ科動物のうち、少なくとも14種でメラニン色素が過剰につくられて全身が黒くなるメラニズム(黒色素過多症)を引き起こす遺伝子が確認されている。
サンタカタリーナ連邦大学の生態学者マウリシオ・グライペル氏らのチームが、メラニズムとコミュニケーションの関連性をモデル化し検討した結果、黒い色は夜間の保護色として優れている一方で、白い模様がないのはコミュニケーションの点で不利であり、メラニズムが進化上のジレンマになっていることが示唆されたという興味ある報告があった。
学生時代から社会人の時に、飼育していた自宅のネコは白黒の雑種であり、ネコ仲間との交流は定かでなかったが、よく野鳥(スズメが多かった)を捕獲して家まで運んで飼い主に報告していたことを思い出した。