道端の藪に、白い花をいっぱいにまとったセンニンソウが目を引いた。
センニンソウはつる性の多年草で、無毛の茎は勢いよく長く伸びる。葉は羽状複葉で、小葉は卵円形で3〜7枚付けている。葉柄で他のものにからみよじ登る性質がある。花は円錐花序にがく片4枚の白い花を多数つけている。
センニンソウは、花の後に果実より伸びた銀白色の長毛が密生した様子を、仙人のひげにたとえたことに由来している。別名には、ウマノハオトシ(馬の歯落とし)、ウマノハコボレ(馬歯欠)、ウシクワズ(牛食わず)、ハコボレ(歯欠)、ハグサ(歯草)などがあり、これは有毒植物である所以である。