ヒバカリ幼蛇 初観察
道端で見慣れぬヘビを見かけた。
体の特徴からヒバカリまたはジムグリの幼蛇かと思われたが、判別が難しかったので、蛇に詳しい農大卒業生の太田光政君に種の同定をお願いした。
頸部の三叉模様及び上唇板の黒線からヒバカリ幼蛇で、2021年産であることなどのコメントをいただいた。
ヒバカリは、本州、四国、九州と周辺の島々に生息する小型のヘビの仲間で、背面は淡褐色、口角から首にかけて襟のように白い部分があるのが特徴であること、森林から草地、畑や水田といった幅広い環境に生息することが理解できた。
神奈川県レッドデータブック(2006)によると、ヒバカリは生息適地の減少により準絶滅危惧種となっており、県内の分布は平塚市、藤沢市、小田原市、相模原市、厚木市、大磯町、大井町、山北町、箱根町、愛川町。茅ケ崎市内のヒバカリは情報不足となっており、本個体の記録は貴重なものになるかもしれない。
教材として活用できそうですね。