赤羽根日誌 437 サナエタデ 一日一種の生き物記録

道端にサナエタデ。サナエとは田植え直前の若い稲の苗のことで、タデの仲間としては花期が早く、田植えの時期には咲き出していることからこの名がある。ヨーロッパ原産で古い時代に農耕文化とともに入ってきた史前帰化植物だと考えられている。

 道端や田畑の縁、日当たりのよい原野などに生える1年草。茎は無毛で直立し、上部で枝を分けて高さ30-60cmになる。節は膨らまない。

茎頂や上部の葉腋から長さ1-4cmの円柱形の花序を出して多数の花を密生してつける。花序の多くは直立するが、少し曲がるものもある。花被は淡紅色~白色、長さ2-3.5mm、4-5深裂して先がY字形に2分岐する脈が目立つ。果実は残存する花被に包まれ、光沢のある黒褐色で扁平な円形の痩果。