パイナップルに似た蕾をもった花を路傍で見かけた。パイナップルリリーやパイナップルフラワーという呼び名の植物らしい。原産地はアフリカで、南アフリカには11種があり、計14種類くらいの原種が知られている。日本には明治末期に渡来しており、戦前から作られている春植え球根であるが、同じ春植え球根で、鮮明な花色をもつダリアやグラジオラスなどに比べると色彩がやや地味である。この花の特徴としては、開花前の蕾がパイナップルそっくりな姿をしていること、性質は極めて強く、栽培が容易で条件のよいところに植えておけば、数年間は放任でも花を楽しめとのこと。