赤羽根日誌 408 ウイキョウ 一日一種の生き物記録

 

ウイキョウ( 茴香 fennel)を見かけた。

 

セリ科の多年草。とくにスパイスとして用いられる種子をさしてフェネル、フェンネルともよばれる。全草に特有の香気がある。茎は緑色、円柱形で、高さ12メートル、上部で分枝する。

 

夏になると、茎上部の葉腋(ようえき)から花序を出し、多数の黄色い小花を傘状につける。花弁5枚、雄しべ5本、雌しべ1本。果実は710ミリメートルの長円形で、1本の果柄に2個が互いに平らな面をあわせてつく。原産地は南ヨーロッパから西アジアで、今日では世界中に分布する。

 

ウイキョウは古代エジプトで栽培され、古代ローマでは若い茎が食用とされた。日本へは9世紀以前に中国から渡来した。