サワラの球果。昨年2か所で見かけたサワラの木。今回、球果ができているのを観察した。
樹形はピラミッド状。幹は直立して、樹皮は縦に裂け、薄く長くはがれるのが特徴。
葉は十字対生し、長さ3mmほど、鱗片状で先は鋭く尖り、芳香がある。葉の先は外曲し、裏面にはX字に見える白い気孔帯が目立ち、よく似たヒノキの気孔帯はY字状。
雄花、雌花とも小枝の先につき、雄花は楕円形で多数の花粉を飛ばす。
球果は径5-7mmの球形で秋に熟す。種子は約2.5mmで両側に翼がある。雌花は球形になる。雌花の後には直径6~7ミリの球果ができ、秋には黄褐色に熟す。球果はヒノキよりも小型で、熟して乾燥すると盃状に窪んで凸凹になる点も異なる。種子はヒノキと同様に翼があり、実が開裂すると飛んでいく。