道端に、ノウゼンカズラが濃いオレンジ色の花を咲かせていた。古くから庭木として親しまれてきた、つる性の植物。気根を出して木や壁などを這い登り、夏の間、花を咲かせる。花はラッパのような形状で、枝の先に大きな花をいくつも咲かせる。雄しべは4個のうち2個が長い。
ノウゼンカズラは中国原産で、平安時代の本草書『本草和名(ほんぞうわみょう)』(918年)に「乃宇世宇(のうせう)」の名が見られるほど、古く渡来したといわれている。古くは、ノショウ又はノショウカズラと呼ばれていたが、それが転じてノウゼンカズラになったと言われている。「カズラ」は、蔓性の植物の総称である。