赤羽根日誌 390 ボタンクサギの開花 一日一種の生き物記録

 

ボタンクサギの開花

 

 

 

林縁にボタンクサギ。昨年は、観察後に盗採されてしまい、今年の開花が気になっていただけにほっとした。根こそぎには持ち出されていなかったようだ。

 

 

 

花は、枝先や上部の葉の脇から集散花序(最初の花が枝先につき、その下に次々と側枝を出して花がつく)を出し、淡い紅紫色の花をたくさんつけるので、見る人が見れば目立つ植物である。

 

 

 

花冠は5つに裂け、裂片は横に開く。

 

中国中南部を原産とするクマツヅラ科の落葉低木。半球状の花を牡丹に見立て、葉に臭気があることからボタンクサギと命名された。

 

 

 

観賞用として庭に植栽されている個人宅のボタンクサギも見かけた。

 

 

 

開花は7~8月。枝先に小花が直径10~15センチの半球状に集まって咲く。小花は細い筒型で先が五つに裂け、四つある雄しべが花の外に突き出る。花の後にできる果実は直径1センチほどの球形で、藍紫色に熟す。