6月は、連日のようにアジサイを眺めることができた。アジサイは、世界で広く親しまれている日本産の落葉低木で、梅雨どきに咲く代表的な花木。当地においても何か所で鑑賞できた。アジサイの名は、広義には、アジサイ属(ハイドランジア属)のうち、椀状や円錐状の花序をつける植物の総称として使われている。狭義には、ガクアジサイが変化した手まり咲きのアジサイを指している。ガクアジサイは椀状の花序の周辺だけが装飾花で額縁のように見えるが、手まり咲きは花序全体が装飾花に変化したもので、H.macrophylla f. otakusaの学名を当てることもあるようだ。
花色は、土壌の酸性度に影響されることが古くから言い伝えられている。青色の花は酸性土壌でよく発色するので過リン酸石灰や硫安を施すとよく、赤色の花は、消石灰や苦土石灰を施し中性から弱アルカリ性にするとよく発色するともいわれる。