赤羽根日誌 387 ヨウシュウヤマゴボウ 一日一種の生き物記録

山際にヨウシュヤマゴボウを目撃。果実をつぶすと赤紫色の色水が取れることを少年時代に学んだ。アメリカから渡来したため、アメリカヤマゴボウとも呼んでいる。

 

ヨウシュヤマゴボウは北アメリカ原産の帰化植物。山野や街中、庭や花壇の植え込み、アスファルトの割れ目まで、あらゆるところで力強く生息している。

 

根がゴボウのように長いことから、この名前がついた。ヨウシュヤマゴボウは根元から枝分かれし、横幅のある大きな株になる。草丈も高く、放っておくと人間の伸長を超すほどになる。夏になると濃いピンク色の枝の先に、小さな花穂を咲かせる。夏に咲いたヨウシュヤマゴボウの花は、秋にブドウのような房状の果実をつけ、熟すと黒くなる。この黒い果実を潰すと、赤紫の果汁が出てくる。茎の先に房状の小花が集合した花を咲かせる。9月頃には一つのヨウシュヤマゴボウの株の中で、黒く熟した実、未熟なグリーンの実、白い花と、すべてが見られるようになる。