赤羽根日誌 384 アカンサス 一日一種の生き物記録

 

アカンサス初観察

 

林縁に濃緑色で光沢のある大きな葉を広げて、花穂を伸ばした植物を目撃した。昨年は、気が付かなかったか、見落としていた。調べるとアカンサスであることが判明した。8月にかけて咲く花は、紫色の萼と白い花弁のコントラストが際立ち、開花後も萼は長く残るらしいので、観察続けていきたいと考えた。

 

 

 

アカンサスは「とげ」の意味があり、花のつけ根の苞に鋭いとげがあることに由来する。一般的に多く栽培されている種がアカンサス・モリス(和名ハアザミ)といわれている。

 

 

 

アカンサスは地中海から熱帯アジア・熱帯アフリカ原産の多年草で、アジアには約50種が分布している。日本には大正時代に渡来した。

 

 

 

 初夏に葉の中心から40㎝弱の花穂を伸ばし、暗い白色やバラ色、紫がかった花を下から上へと咲かせる。花色は白、薄ピンク~薄紫がある。

 

 

 

常緑の葉は草丈1mもあり、幅は約5㎝。地ぎわから勢いよく伸びて羽状に深く裂け、裂片の先は尖って大きく、美しい葉が特徴。

 

古代ギリシャ時代の建造物を彩る柱飾りのモチーフとなったことで知られている。