林縁歩道上で大・小2個体のアリが餌をめぐって争っていた。日本産アリ類図鑑(寺山守他, 朝倉書店, 2014)で調べると、大きい個体はクロオオアリ。小さい方はクロヤマアリと思われた。
クロオオアリは日本国内においてはほぼ全域に分布する。生息場所は里山など。4月~10月の春から秋にかけての約半年間が活動期間。クロオオアリは主に乾いた赤土に巣を作るアリで、日本中で見る事ができるアリ。サイズが大きい(7~13mm、働きアリ)事も特徴のひとつで日本国内においては最も大きいアリだとされている。クロオオアリは他のアリの仲間と同じく雑食の昆虫で虫などの死骸から穀物、花の蜜など幅広く食べる。アリの仲間は土の中に大きな巣を作り、社会生活をする事で知られているが、クロヤマアリは最普通種の1つとされ、国内のものは形態的に識別困難な4種からなると判断されている。