赤羽根日誌 349 アオスジアゲハ 一日一種の生き物記録

 

散歩道にアオスジアゲハの死体を見かけた。平地から山地までふつうにみられるが、関東地方の寒冷地に向かうにしたがって少なくなる。普通年3回の発生で飛翔は敏活である。翅形、色彩斑紋は雌雄ほとんど同じである(日本の昆虫生態図鑑、今井初太郎、2016)。また、照葉樹林の林間や林縁が本来の生息地と考えられる。雌雄いずれもヤブカラシ、ノブドウ、カラスザンショウなどの花によく集まり、雄に限ってはしばしば吸水する。吸蜜の際は、1つの花に長く留まらず、花から花へと小さな移動を繰り返す(美しい日本の蝶図鑑、矢後勝也監修・工藤誠也著、ナツメ社、2018)。 

 

以前、吸水行動のアオスジアゲハを散歩道で見かけたことがあったが、あの個体は雄だったのかもしれない。