林縁でクサギカメムシを観察した。体色は全身が暗褐色で、ほぼ無地に見える。体長は13-18mm。全体の形としては、腹背にやや扁平。全身は前翅の膜質部を除いてほぼ一様な褐色系の色。わずかにまだらの模様や一面に細かな黄褐色の斑点がある。日本のほぼ全土に分布し、山野や耕作地に出現することもあるらしい。植食性のカメムシで、非常に多くの種の植物を攻撃することが知られている。茎や葉から吸うだけでなく、成虫は果実も好んで吸うらしい。春になると成虫は出てきてあちこち飛び回り、様々な植物について栄養吸収する。成虫は夏まで生存し、交尾と産卵を繰り返し、産卵は六月下旬から七月初旬にかけて、宿主植物の葉の裏側で行われる。写真は、成体の雌雄であろうか、ぴったりくっついていた。