赤羽根日誌 326 アシブトハナアブ 一日一種の生き物記録

 

林縁において大きさ10mmほどのアブを見かけた。調べると、アシブトハナアブであることが判明した。胸部には2本の縦筋があり、腹部に一対の黄色い三角班が目立つ。脚は黒く、ももの部分が太い。都市周辺によく見られる普通種らしい。保育社『原色日本昆虫図鑑(下)』(1977年)には,「体長1214mm,翅長1012mm。体は黒色で黄色長毛を密生する。前額は黒褐色で黒色毛と褐色粉を装い,顔面は黄金色粉でおおわれるが中央隆起部は口縁まで裸体で,光沢ある黒色。触角は褐色。胸部背面は光沢を欠き,黄褐色毛を密生し,肩瘤,周縁部,明瞭な亜背線は黄褐色。小楯板は黄褐色。あしは黒色で腿節は太く,脛節は湾曲する。翅は透明で縁紋は小さいが黒褐色。腹部はやや扁平で第2節の両側縁には大きな三角形の黄色紋があり,♂ではとくによく発達している。第3節にも小さい黄紋がある他,第13節の各後縁は狭く黄色」と記載されていた。