赤羽根日誌 323 ケナシチガヤ 一日一種の生き物記録

 

  畑の畔で「チガヤ」を初めて見かけた。本種は、「早生型」と呼ばれる茎の節部分に毛が無いケナシチガヤ(カワラチガヤ)。写真のケナシチガヤは、褐色に混ざり銀灰色に輝いた綿毛の穂に見える。全国に分布する本種は、花期が45月と早く、やや湿った場所を好み、茎の節に毛がなく、葉鞘に白粉があり、葉縁の刺が小さい。小穂は長さ4.56㎜。国内ではチガヤとケナシチガヤとの雑種が分布域の境界付近である東北北部や鹿児島県で多く、数10km単位の交雑帯があることが確認されている。