赤羽根日誌 318 カモジグサ 一日一種の生き物記録

 

  道端にカモジグサ。穂が緩やかなカーブを描いて垂れ、紫がかった長いのぎが目立つ。子どもの草花遊びで、若い葉を人形の髪の毛(かもじ)に使ったことから、名前の由来がある。

 

  日本各地、朝鮮・中国にも分布する多年生の草本。路傍や空き地などに普通に生育している。秋から生育を始め、初夏に花穂を形成して目立つようになる。花は青紫色を帯びており、黒っぽい頴が伸びているものを採取して束ね、付け髪(かもじ)に例えて遊んだことに由来するという。

  当地においては、同じ属の植物によく似たアオカモジグサがあり、混生していることもある。