ウメの木からスズメ大の野鳥の美声が聞こえてきた。よく見るとガビチョウであった。鳴き声に特徴があり、全体に黄褐色で、目のまわりとその後方の帯は白いく腹の中央は灰色。喉と上胸に細いすじが入り、嘴は黄色。当地においては、今回が初めての観察記録であった。ガビチョウは、 愛玩用・観賞用に輸入された飼い鳥が逃げ出す、あるいは飼い主によって放たれ、野生化したものといわれている。野外では1980年代に北九州で観察され、関東では1990年に山梨で最初に観察された。ガビチョウは、外来生物法で特定外来生物に指定されている。文献を調べると、「天野一葉,ヒガシヒゲガビチョウの四国への侵入と分布拡大.山階鳥類学雑誌 49;1-7」などが報告されている。