赤羽根日誌 284 ウヅキコモリグモ 一日一種の生き物記録

 

林縁で地上を徘徊するクモを今回初めて観察した。種の同定に困難を極めたので、クモの専門家である池田博明様にお尋ねしたところ、「ウヅキコモリグモ」成体のオスであると思われるとのご返事を下さった。ブリタニカ国際大百科事典の小項目事典の解説によれば、ウヅキコモリグモは、「雌の体長810mm,雄は68mm。頭胸部は黒褐色で中央に幅広い灰褐色の帯があり,腹部や歩脚は褐色,黄褐色,黒色が複雑に入り交った色彩をしている。地上を徘徊して昆虫を捕える。成体は一年中みられる。日本全国の平地に分布し,市街地から郊外にかけて最も普通にみられる。4月頃よく目につくので「卯月」の名がある」ことが記載されていた。今後、再観察できる機会があれば行動生態などについて調べたいと考えた。