春の陽射しの中、茅ケ崎市赤羽根の散歩道。目の前にキタテハがひらりと舞い降りてきた。シャッターチャンスとカメラを連写して記録した。携行の温・湿度計は、外気温24℃、湿度38%を示していた。この時期に活動するキタテハは、昨年秋に発生して成虫で越冬した個体と考えられ、オレンジ色の翅が鮮やかだ。昨年9月に観察したキタテハは、夏型の個体で、ややくすんだオレンジ色であり、季節変異を確かめることができた。今回のキタテハと出会うことで、本格的な春になるのを待つまでもなく、冬が終わり春になったことを肌で感じたひと時でもあった。