林縁で青紫色の花を見かけた。調べるとツルニチニチソウであることがわかった。ツルニチニチソウは、地中海地域を中心に分布するキョウチクトウ科つる性の多年草で、つるは木に登らずに地面を這うように広がる特徴がある。観賞用に栽培されたものがしばしば逸出し、人家付近で野生化した帰化植物である。茎は横走して節から発根して広がる。葉は卵形で全縁、角質で光沢があり、裏面と縁に毛がある。短い柄があって対生する。対生する葉の一方の腋に直径4cmほどの5深裂した青紫色の花をつける。花は花冠が深く5裂して平らに開き、中央にはスイセンなどに見られる副花冠が見られる。この花姿が同科のニチニチソウに似ていることから、ツルニチニチソウの名前が付けられた。