自宅近くの西光寺入り口にタブノキの老木。住人の話によれば樹齢60年以上は経っているとのこと。クスノキ科の常緑樹である。名前の由来には諸説あるが、タブノキは日本書紀に登場するほど神事との関連が深く、「霊(たま)が宿る木」を意味する「タマノキ」からきたという説もある。タブノキは幹が真っすぐに伸び、樹高が最大30m、直径3.5mにもなることから、船を作るのに使われた。木目に巻雲紋が出るような老木を特に「タマグス」として珍重する。樹皮は明るい褐色で皮目と呼ばれるボツボツが点在するが肌触りは比較的滑らか。老木になるとゴツゴツし、網目状に裂けてくる。太い枝が横に突き出して人の顔形した枝ぶりになっている。