赤羽根日誌 221 ターサイ 一日一種の生き物記録

 

たくさんの葉が横に広がり地面に張り付いたロゼット形の野菜を見かけて気になっていた。ターサイという野菜が当地の畑で栽培されていた。ターサイは寒い冬に旬を迎える中国野菜で、12月頃に甘味が増すため別名「如月菜(きさらぎな)」ともいわれている。濃緑色の葉は肉厚で縮れていて、寒い時期は葉を広げて花びらのような独特の形になるのが特徴。暖かくなると小松菜のように葉が立つ。ターサイは白菜やチンゲンサイと同じアブラナ科の野菜。日本へは昭和初期に導入され、普及したのは昭和中期以降とされている。 写真のように、ロゼットの茎はごくごく短く、ほとんどないように見える。その短い茎に葉を密につけて、地面にぴったりとつけている。 外気に当たる面積は葉の表面のみ。葉の裏側は暖かな地面で守られている。葉は放射線状に広げ、最大限の効率で光を受けている。