林縁で毎日のように見かけるササ。ササはイネ科に分類され、タケの中でも草丈が低く、枝をたくさん生やすことで知られている。とくに、節目から3本以上の枝を生やすことがタケとの違いであるといわれている。ササの群生は、水質保全や崩落防止に効果があり、環境保護の面から大切な存在となっている。写真のササは、葉の縁が白くミヤコザサかコクマザサと思われ、見分けるのが難しかった。調べていくと、葉の特徴から「コクマザサ」と判断した。ミヤコザサは、葉の幅が3㎝幅と狭く、冬に枯れてしまうこと、葉裏面に軟毛が密生すること、薄紙のような質感の葉を多く茂らせることなどから区別した。コクマザサは、分類学上の名称ではなく、クマザサより葉が小さく、冬に縁が枯れて白くなり、丈は20~40㎝とクマザサより小さいことから名がつけられたと言われている。コクマザサについては、今後の検討課題としたいと考えた。