セイヨウタンポポの花で動き回っているナミハナアブを見かけた。最初に見た時、色や形からハチそっくりであったが、よく観察してみると翅の中央が褐色であり、複眼が離れていたことや体の特徴からナミハナアブと判断した。ナミハナアブの体は、毒をもつハチを真似たベイツ型擬態と呼ばれている生存戦略により、鳥などの天敵から身を守って進化してきたといわれている。また、ナミハナアブは、アブではなくハエの仲間として分類されていることも興味深い。ここ最近暖かい日が続いており、花粉媒介のため飛び回っていたものと考えられ、貴重な機会に恵まれた。